イギリスでは政府公認の企業によりブックメーカーのマーケットが形成されている

ビッグベン

ブックメーカーの原型である競馬の賭け屋がはじめてつくられた国であり、現在においてもマーケット規模が世界有数であるイギリスでは、ライセンスが交付された政府公認の民間企業によってブックメーカーが運営されています。

日本のギャンブル産業の場合、パチンコを除くギャンブルはすべて公的機関が独占的に運営していますが、イギリスのギャンブル産業は政府の監督下のもとで民間企業によって市場が形成されているのが特徴となっています。

イギリス国内でブックメーカーをはじめとする賭場の運営が認可制となったのは1960年代に入ってからです。それまでは、現在の日本と同様に、法律で国内で賭事を行うのは原則として禁止されていました。

マーケット

賭事が禁止になっていた経緯は、当時すでに非公認の賭け屋が氾濫していたためで、法律の制定により非公認の賭け屋はすべて違法業者とみなされて取り締まりの対象になりました。

しかし、これでも政府の規制をかいくぐって賭け屋の運営を行う者が現れ続けたため、従来の取り締まりによる規制から許認可制度を導入しての規制に改めて、現在に至っています。

サッカー スポーツブックメーカー

ブックメーカーの歴史~18世紀に始まったイギリスの巨大マーケット~

歴史

ブックメーカーとは、スポーツにお金を賭けるギャンブルのことです。野球、サッカー、アメフト、バスケットボールといった主要なスポーツをはじめ、さまざまなものに対してお金を賭けるものです。

日本では馴染みのないものでしょうが、今や全世界で多くの人が参加し巨額のお金が動いている巨大マーケットです。そんなブックメーカーですが、始まりイはギリスの18世紀と言われています。

1970年にイギリスの競馬場で賭けが行われ、それが徐々に広がりました。当時は神聖とも言われ歴史のある競馬にお金を賭けることに対して抵抗がありましたが、人々に受け入れられ1960年にはイギリス政府に公認されました。

ゴルフ

競馬に対して行われていた賭けも、TVの普及と共に他のスポーツにも広がってゆき、巨大マーケットとなっていきます。1990年代のインターネットの普及により、ネットでのスポーツへの賭けが更に広がり、今や20兆円のマーケットにまで成長しています。

三大ブックメーカーと呼ばれる「ウィリアムヒル」「ラドブロークス」「コーラル」は1960年代から成長し、今や世界の主要なブックメーカーです。

イギリスで親しまれている老舗のブックメーカーのマーケット

パソコン

ギャンブル業界において、老舗という立ち位置で長年営業を続けているのが、ブックメーカーです。ブックメーカーはイギリスが発祥ですが、発祥当初は現在のように全てのスポーツやイベントが対象になっているというわけではありませんでした。

創業時は、イギリスの片田舎に位置する小さな競馬場で、馬の順位を予想するということが行われていました。しかし、神聖な存在として崇められていた馬にお金を賭けて順位を予想するということに対する反発が大きく、すぐに頓挫してしまったのです。

野球

しかし、一度お金を得る楽しみを知った方々が、すぐにやめることはできなかったため、有識者などが認定機関に直談判し、ブックメーカーが正式に認可されるようになりました。

このように、ブックメーカーが正式に認可されるとマーケットは瞬く間に大きくなり、現在の様子が完成しました。その後、次々と取り扱いされる競技やイベントが増加し続け、今日のように魅力的なサービスになったのです。